SUM14(さむいよ)。
ゆうべ我が愛しの原付
アドレスV100沈思黙考号トリコロールSPLを
仕事先に置いたまま飲みにでかけていたことに
さきほど気づき、
いま歩いて北区まで取りに行っておりました。
この記事のいちばん最初のバージョンは
携帯からモバイル更新しました。
かじかむ手で2のボタン(か行)の接触が弱い携帯を
ちこちこ押しながら
ろくすっぽ信号も見ずに歩いていたのだが
真冬の深夜でもけっこう人は外にいて
そしてかなりの割合で
同様に携帯を手にしていますねええ。
むかし夜道に明かりとかいっさいなくて
妖怪とかが跋扈していた頃は
「小豆とぎ」なんて
真夜中にいったいなぜそんなことをやっておるのだ
ってゆう妖怪が誕生したわけであるが、
いまだったら「メール送信」ってゆう妖怪も
確実に都会の夜闇に紛れて、路地裏とかで
紙飛行機の飛んでゆく画面を見つめて
ニヤニヤ笑っていることだろう。
アドレス君は冬空に放置されても
誰かにいたずらされることなく
けなげに主人であるワタクシの帰還を
待っていてくれました。
そのことじたいはさして問題ではないのだが、
あまりに寒いので、仕事先へ向かう道々
手を突っ込んだ上着の左ポケットに
ふとした異物混入が発覚。
フィルターのついていない洋物ふうの煙草が
裸で一本だけ、その細い茶色の身体を
ダウンしたボクサーのように真ん中でくの字に曲げ
いい薫りの乾いた葉っぱをポケットじゅうにばらまいて
安らかな最期を遂げておりました。
心当たりは、てゆうか記憶はまったくない。
新世界ではまずこの銘柄との接触はありえないな。
千日前では吸うひとはいることにはいるだろうけれど
ゆうべバーで話した相手に
こんな銘柄を吸う人っていなかったし。
もちろんワタクシは煙草じたい吸わないし。
火を手元に無事に置いておける自信、まるでないから。
そもそもどちらのお店でもずっとジャケットを着ていて
どこかにかけておいたとゆうこともない。
いや、いちどたしかに脱いだ記憶がある。
同席したオネエとおぼしき兄ちゃんが
フェローズのL-2Bとゆうフライトジャケットを着ていて
「ボクはこれヒューストンの仏軍レプリカですよ」
ってな話の流れになって
背中のタグを見せ合いっこしたのである。
けれどその後すぐ着たし、
相手もワタクシのジャケットを
手にとっては見ていないしなああ。
昨晩はその場では比較的酔いが強くなく
ちゃんと帰ったつもりなのに。
いったいこの一本のシガレットをめぐり
どんなやりとりが交わされていたのだろうか。
アポート(物質転移現象)か?
ポケットの中が一瞬だけフランスとつながったのか?
仏軍ジャケットだけに。
真相は煙草の煙のようにおぼろげで実体がなく、
ウィスキーグラスの氷のように
いずれ消えてしまうだろう。
何があったんやろうかあああ。
写真と本文は一切関係ありません。
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