2009/08/04

カノジョをヨメと呼ぶことにした

なんだかとんでもなく忙しいのだ。

前にも書いた気がするが、
こう忙しくなると決まって
「自分の限界がどこまでかを
知るために
僕たちは生きているわけじゃない」
と、マイリトルラバーが
脳裏で歌いだす。

前にも書いた気がするが、
いっつもおしごと祭りが開催されるたび
これ以上の忙しさってあるだろうかと
自問しながら、目先の問題に
がつっと体当たりしてゆくのだが
(或いはひらひら逃げたり
うずくまって目をつぶったりしていますが)、
何の因果か、つねにお祭りは
開催されるごとにスケールアップするので
予断を許さないのである。

かれこれ2ヵ月以上、
フルの休日というものがないし。
先週なんか仕事先のソファで
3夜連続泊まり込み、てな
非人道的作業で
(自分の段取りが悪いんだけど)
ひさしぶりに、気を失いそうになった。
ちょっとぼーっとすると
勝手に脳が寝るんだよね。
マックユーザーならおなじみ
予期せぬシャットダウンというやつである。

不健康。

じゃあ毎日インドアでさぞ色白、
もやしっ子みたいに
やせ衰えるかというと
さにあらず。

体重はほぼ増減なしで
見事にキープ。
だって食べるしか楽しみないもの。
じゃがりことか買うもの。

しかも月に1週間は確実に外にいて、
シーズンがらアウトドア系の
現場が多かったから
両腕と顔はすっかり小麦色。
てゆうか麦茶色。

気がついたら梅雨がようやく明けたとか
ニュースが告げているが、
なんのことはない、もう8月だもの。
そら明けるよ、って時期である。


さて。

仕事の愚痴ばかりでは
つまらないので
ここに重大発表をしておきます。

結婚します。

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2008/08/25

釣り人よ2008

日曜日、徹夜で釣りに行ってきた。


こう書くと物好きにも
夜釣りなぞ繰り出して
黒くうねる海面のその下の
眠ることなきワイルドな海の生態と
真っ向から対峙すべく
逸る心を抑えつつ
じっと静かに
釣り糸を垂れていたのかと
誤解されるかもしれないが、
これが違う。

ワタクシ、釣りは初心者である。
ドのつく素人である。
むろん夜釣りなど計画するほど
のめりこんではいない。

ではどういうことかというと
予想がつくことかと思うが、
徹夜仕事のあと自宅に戻って
一時間としないうちに
タッチ&ゴーで早朝釣りに
遊びに行ってきたのだ。


そもそもなんでそんな強行軍で
釣りに行ったのかというと、
もともとこの日曜日は
懇意にさせていただいている
バイク屋さんの、
月イチのイベントで
明石大橋のたもとでの
堤防釣りに
行く予定だったのだ。

釣りは、個人的にハマる機会がなく
この歳に至ってはいるが、
しかし自分の食べるものを
自然界から狩猟形式で
手に入れることが
できるという観点では、
現代において貴重な、
オトコの本能を
刺激する趣味であると思う。

短く云うと、
ときどき行くのは大好きである。
遊び倒してその結果、
首尾よくいけば
メシにありつけるからだ。

だが自前ではじめてしまうと
きっとなんでもカタチから入る
ワタクシの場合
お小遣いがそのうち
足らなくなってしまうのは
火を見るより明らかなので
自重している次第だが、
しかし誰かに装備一式
貸していただけるとあれば
二つ返事でGO、なのであった。

なので
我ながら酔狂としか
云いようがないが、
徹夜明けだろうがなんだろうが
釣りに行ってきた。


以下、その顛末。
事の起こりはそもそも
金曜の夜くらいからであった。

予定通りに仕事が
進まないのであった。

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2006/12/23

さらばブラックスター

年の瀬が迫ってきているのよね。


この季節になると
大人たちはあたりまえのように
「今年もあっという間でしたね」
などと云い合って、
ささやかながら
たがいにいつのまにか
何かを喪ったような感覚を
認め合い慰め合おうとする。

何もそこには
共有するべき感情とて
ありはしないのだけれど、
かえっておたがいが
何も共有できるべきものが
なかったからこそ、
その喪失感を分け合うことで
束の間焦燥感を鎮めることが
できるのかも知れない。

「今年もおたがい、
あっという間でしたね」

かくゆうワタクシもいまや
例外なく大人なので、
その言葉をまるで
見えない敵にぶっ放す
ミスチルの桜井君の
透明なマシンガンのように
この数ヶ月ことあるごとに
話のふっと途切れたときに
周りの人たちにそう告げてきた。

「もうあっという間に年末ですよ」
たしかそんなことを、
陽射しが熱を失った
十月の初めから
さも見てきたように云い放っては
なんとも動じないふりをしてきた。

ところがその言葉が単なる
挨拶代わりの威嚇射撃ではなく
おのれの体にも食い込む
鉛の弾となっていたことに
今さらながら恐れおののくのだ。

あひー。
もう年末じゃん、正真正銘の。

諸行無常。


季節が我々を
決して待ってくれないことは
もう32年も伊達に歳を重ねてきたら
そろそろ達観したって
よさそうなものなのに、
これが一向に慣れないから
狼狽するばかりである。

だいたい、いま身の周りに在って
明日もあたりまえのように
在るはずのものが、
だからといって
永遠だという保証などないのだ。

いやむしろ、
永遠なんてどこにもないのだ。

我々は何十枚何百枚
いや何億枚というカードを
持って歩く旅人だ。
いつどのカードを落とし、
どのカードを損ねてしまうか
それは誰にも判らない。

ただ、せいぜいその大部分を
明日もおそらく持っているだろと
今日までの積み重ねから
憶測することで、
どうにか正気を
保っていられるに過ぎない。

身体だっていつまでも
いまのままであるわけがない。
たとえほくろのひとつだって
いつまでもそこに在るって
保証はないんである。

ある日手術をして
切り取っちゃったら
もうそれでお別れだからね。


じつはふと思い立って、
頬っぺたのほくろを医者に
切り取ってもらってしまった。

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2006/02/25

焦燥のセンチメンタル

komantarebu
皆様どうもご無沙汰しております。
ごぶさたしてるこぶたさん、と云えば
このワタクシめにございます。
当ブログの影の執事、
こまんたれぶーでございます。

現在、我が主人キノタクは
重篤なセンチメンタルに罹っております。
「過去が突然やってきたりするんだよー」
とか意味不明の言葉を並べ、
よだれといびきのなかで
ぐるぐる身もだえする夜を過ごし、
心ここにあらずで、
仕事にも支障をきたしております。

あほですな。

ブタ以下ではあります。

今も今とて、午前6時半に帰ってくるなり、
缶ビールやら発泡酒やら
かれこれ1リットル近く飲んでおります。

きょうも午後から仕事なのに、
何をエンジョイしておるのか、
理解に苦しむところではあります。

そして斉藤和義さんですか?の
うろおぼえの歌を
口ずさんでおります。
「21歳のカノジョは今日も
歌を歌ってるー」とかなんとか。

処置なしでございます。
いずれ正気に戻って皆様のもとに
進歩のないにせよ、いままでどおりの
顔をお見せするまで、
もうしばらくお待ちください。

それにしてもふがいない主人に
仕えたものでございます。

ぶひー。

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2005/10/23

歓迎、アクザワさん

きょう、ワタクシは
バイク街乗り用のグローブを
A-Wシーズンのに替えました。
いきった書き方をしてみましたが、
要は冬用グローブです。
しかもじつは自転車用のなのだ。

冬用グローブってバイク用のだと
あまりにもこもこしていて、
それがワタクシのような
S(8)サイズの指でだと、あたかも
アニマルパペットみたいになっちゃうので
具合がよろしくない。
そんで自転車用の
究めつけウィンターものを
使っているんであるが、
これでも時速2桁kmまでは
そして極寒期までは使用に耐えます。

それ以上になるとどのみち
自分自身が使用に耐えないので
これでじゅうぶんではあるまいか。

それにしてもジェットコースター並みの
急転直下のきりもみで
いっきに秋が深まりましたね。

もうこうなると
情緒どうとかってゆうよりも
率直にさぶいのであって、
ひじょうに残念であるが、
しかしカレンダーを見たらもう、
10月も終わりかけだってよ。

そら、ま、さぶいわな。

めくるめく早さでもないのだが、
それでもちまちまその日の出来事を
書きつづってては間に合わないくらい
太陽がスピーディに
ヒンズースクワットをしています。

そしてワタクシもなんか
ぽえーっとしている間に
あれやこれや。

まず、クルマですが、これについて
ちゃんと書かねばなりません。

無事、ワタクシのものとなりました。
平成3年もの、走行7万kmの
ホンダアクティ。

これまでも、
総計100kmに満たない
ささやかな範囲ではあるが
ちょいちょいクルマには乗ってきた
ワタクシ。
バイクの免許から遅れをとること
まるっぽ10年、ようやくマイカー人に。

これで日本中どこにでも
行けちゃえるようになりました。

クルマすげーよ。
まず、他の何に
いちばん近いかってゆうと
バスタブに近い。

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2005/10/17

飛ばなかったロボット。

報道ステーションを観ていて
知ったのだが、
いまのラリーの人(WRCとかってやつ)の
ヘルメットってかっちょいいのですね。

左頬の側がマイク内蔵のおかげで、
寄生獣のミギーの触手のように、
うにょーって口もとまで伸びていて、
アシンメトリーになっているわけですね。

ウルトラマンの援護をしている
たぶん公務員の
警備隊の皆さんみたいでシブい。

そして阪神VSロッテという、
子供のころから夢だに見なかった
未知数の日本シリーズが
実現した今夜。

ワタクシは
オハイオ州コロンバスに向けて
英文メールの下書きに
悪戦苦闘しております。

日本に代理店も
フランチャイズ出店もしていない
とあるメーカーに
取材許可申請を
しなければならないのだ。

なんかはじめて仕事上で
海外と接点ができたのであった。
てゆうか私生活でも
アのつく合衆国と接触するのは
たぶん憶えている限りはじめてである。

きえー。

それがだからと云って
自分のキャリアアップにもつながらず、
いままでと何ひとつ変わらない暮らししか
いや、ややもすると
それさえ約束されていないんであるが。

英語なんか
まったくふだん使う機会がなくって
ラピュタのロボット並みに
錆びついているうえに、
ビジネスメールなんてしたことない。

ボクの英語は、
飛ぶことのないまま朽ちた
ラピュタのロボット。

オハイオ州コロンバスって
たぶんFBIとかあった気がする。
それ以上の何のイメージも情報もない。

調べたら、比喩でもなんでもなくて
まるきり地球の裏側なのだ。
オハイオ州コロンバス。

想像しきれないので思い描くのは中止。

FBIの皆さん、ポン酢と湯豆腐の国から
はじめまして。つつがなしや。

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2005/09/01

フロンティア・パークへの帰還

向上心とゆうものが人間にとって
いったいどれだけあったらいいやら、
あるいはどのくらいで
過ぎて悪さをしでかすのか知れないが
ともかくも向上心のないほうだと思う。

老荘思想。

しかしこうゆうことにも
手を伸ばしてみよう、
あんなところにも
足を踏み入れてみようと考えると、
わりとそんな向上心とかのない輩は
いろいろ未開のフロンティアがあって
新鮮でよいのかなと思ったりもする。

けれども老荘思想。


9月の最初の日のきょう、
日帰りで実家に帰ってみた。

実家の所在は
滋賀の山奥の、訪れる人とてない
ただもういまの季節は
やたらに草木だけが元気のいい
云わば隠れ里である。

岩場ではない。

8月のあいだ
寝食もままならぬ暮らしをしていて
すんごく生活が乱れて
わがひとり乗りロケットは
マジでラピュタの根っこのほうの
部屋のひとつみたいに荒れ果てた。

そんでイヤだなと思ってはいたが
しかしよっこいしょと重い腰を上げて
掃除するヒマも気力もなかった。

そしたらますます
荒廃の一途をたどり始め、
とてもじゃないが
ふつうの良識ある大人が
生存するに適した
環境ではなくなってしまった。

ここで一大計画が。

奈良の大台ケ原に雨が多いように、
ロンドンのヒースロー空港に
霧が多いように
我がひとり乗りロケットには
無用の長物が多いい。

モデルガンとかSWのフィギュアとか
眞鍋かをりの1st写真集とかである。

これらが。

捨てるに忍びないがしかし
あまりに我がロケットの荷重を
いたずらに増やしている。

ので、31歳なので、
もうそのへんの
明日すぐに使わないようなものを
実家に
置きに帰ることにしたのであった。

明らかにその行為じたい
すっごい長期的な
判断停止でしかないが。

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2005/06/23

白馬のバランス

過去の自分たちやその足跡と
対峙するとゆう行為は
誰しもあんまし好きじゃないと思う。

あの頃はよかったねとゆう
感慨と同時に
未熟でもっさかった自らを
恥ずかしく思っちゃったりする。

そう考えると
ふしぎだけれど人間は、
少なくともワタクシの知るかぎり
ある意味けっこうポジティブなのだ。
進歩している自覚があるから
むかしの拙さに
顔を覆ったりもするのだろう。

赤と黒のソニーのMiniDVテープの
磁気記録の中にちらりと見切れた
数年前のワタクシは
白と紺の半袖ボーダーTに
タイガーストライプの
ジャングルハットをかぶっていた。

そしていまと同じように
なんかもうひとつ
バランスと重心がおかしい
振り子のおもちゃみたいな歩き方で
フレームの外に消えた。


ゆうべ我が一人乗り用ロケットに
ふたりの来客があった。
大学の映画研究会の後輩である。

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2005/05/17

そばらしき世界

おなかですが、いま猛烈にすいております。
さっき蕎麦を一玉ゆでて
塩とごま油で食べたばかりなのに
なぜか深夜のおかしな食欲のつねとして
いまむしょうに
山菜おこわが食べたい。

どうでもいいことですが
いや、そうゆうことわりをつけるなら
このブログに書かれている一字一句
すべてもらさず
どうでもいいことですが
ワタクシ炭水化物が大好きであると
この頃自覚的に思う。

パンとごはんなら圧倒的にごはん
蕎麦とうどんなら
かなりの優勢でうどんに傾倒しとります。

ワタクシここ数年雨後の筍的に増えた
チェーン系讃岐うどん店が大好きでして
あちこちチェックしていた時期があり
それはもうある種
ガソリンスタンドの配置のように
ココロのMAPにぽつぽつと点る
安心のLEDランプであった。

いつでもどこでもおいらは釜玉。
ささみの天ぷらと半熟卵の天ぷらが好きさ。
ねぎとかつおぶしかけ放題はポイント大。

しかし昨今だいぶ落ち着いた感のある
「讃岐うどん」ブーム。

ワタクシの心の中にも訪れた鎮静化の兆し。

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2005/05/09

燻製合宿・完結編

<前回までのあらすじ>
ワタクシこと鯖彦はツナ彦、鱧彦と
余呉湖へキヤンプに行きました。
当初のトラブルにもめげず
焚き火をして燻製チーズをつくって食べて
テントで寝ることに成功。


一夜明けて早朝の余呉は
昨夜とうって変わって
春らしいすがすがしい陽気に包まれていました。
yogo02
朝の余呉はなかなかにぎやかだ。
7時になると村落の共同スピーカーから
きんこんかんこんチャイムが聴こえてきて
いかにも田舎風情である。
テントの周りをがあがあ鳴きながら
ぺたぺたと走り去っていったのは
たぶん鴨だろう。

テントを出ると
頭上高くとんびが輪を描きながら
ぴーひゃららと繰り返している。

早起きなツナ彦が湯を沸かして
ティーバッグの紅茶を淹れてくれた。

さて、朝食である。

朝食はなんとこれだ。
sarad_roll01
ぱばーん。サラダパン。

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