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2011/08/01

スローなライフにしてくれ

最近身の周りのものがよく壊れる。
それも、壊れてほしくないものが
とくにおかしくなる。

先々月の末に
メインPCが不調をきたしたときは
不自由した。

あれこれシステム上の
メンテナンスを重ね、
開けたこともないフタを開けて
基盤の抜き差しなど実施し、
挙句、OSからクリーンインストールまでして
どうやらビデオカードに
物理的問題があるらしいと
消去法的に推測し、
もうめんどうくさくなって
メーカー有償修理に出した。

結果は推測通り
ビデオカード交換ですんなり症状改善し、
いまこのブログを打てるまでに
回復している。

異様にファンがよく回るので
たぶんこのPCは未だ完全に
健康体ではないのだと思うが。


つづいては先日のこと、
愛車・アクザワさんに
異常が発生しているのを妻が発見。
エンジンを切ろうがキーを抜こうが
ブレーキランプが消えないという
ひじょうに困る現象である。

アクザワさんは実を云うと
先月末、運転席側のドアのキーを
悪戯され、解錠施錠はおろか
キーを回すことも一切できなくなっていた。

修理部品の取り寄せをしていた矢先、
今度は別のところが
壊れちゃったのである。

機関部は好調に動いているが、
しかしこれはちょっと難儀する。

このままでは駐車中に
バッテリーが上がってしまうと判断し、
後部座席の床をめくり、
バッテリーをマイナス端子側で外して
応急措置。

むかし長期ツーリング先の長野で
FZ750がショートして、キーを抜いても
エンジンが停まらなくなったときを
思い出した。
あのときもバッテリーを外すことで
エンジンを停めたり始動したりしていた。
いまにして思えば青春時代の
面白エピソードでしかないが、
忘れた頃にまたこんな事態になるとは。

なぜこんなことになるのだろうと
考えるまでもなく、理由は明白である。

ボロッちいのである。

何だって新しいほうが好調に動くのは
ソニー製品を見るまでもなくあきらかだ。

しかし製品寿命を延ばすのは
ユーザの積極的な管理であることも知っている。

てゆうか早い話がそんなしょっちゅう
修理に出していられない。
おカネがないのである。
おカネがないからPCだって
なんとか自力で直そうと思ったのである。

無理だったけど。

てゆうかPC修理代が
3万円もかかったのである。
ドアキーの修理だって見積もりが1万円である。
もうそんなひんぱんに修理していられない。

速攻でWEBを検索し、
同じ症状のユーザがいないか探す。
FZ同様、素人の手の届かないところで
配線が熱で溶けてショートなんかしてたりしたら
まずもって手の施しようがない。
祈る気持ちで検索を続ける。

すると案の定、
これだと思われる記述を見つけた。
すわ、駐車場に戻って
ブレーキペダルのあたりをチェックする。

ビンゴ。

以下、ちょっと詳しい人なら自明の内容。
偉そうに書くがその仕組み自体、
調べるまでまったく理解していなかった。

文章で書いてもわかりにくいが、
アクザワさんに限らす多くの車の
ブレーキランプのスイッチは
ブレーキペダルのそばにある。
押すと切れ、離すと点くスイッチが
ペダルの近くにあって、
足を離すとペダルが定位置に戻り、
スイッチが押されてランプが消える。
ペダルを踏み込むと
スイッチが離れてランプが点く、という
仕組みになっている。

このとき、ペダルの
ちょうどスイッチを押すところに
樹脂製のポッチがあり
(ブレーキペダルストッパーパッドという)、
それが経年劣化で割れてなくなると
スイッチが押されないもんだから
バッテリーが上がるまで
永遠にランプが点き続けるのである。

フロントドアを開け、
フロアマットを見るとたしかに
粉々に砕けたとおぼしき
紺色の樹脂のかけらが数点見つかった。
有力な物証である。

はたしてペダルのスイッチ付近を見ると、
ポコッと穴が開いていて、
スイッチは押されなくなっている。

けさ早くコーナンへ行って
径の近いプラスチックのボルトとナットを購入し
その穴にあてがったら、
無事ランプが消えるようになった。

どっちかというと
その樹脂パーツが壊れたとき
ランプが点かなくなるほうが
バッテリーが上がらない分
いくらかマシだと思うのだが、
安全上の理由から
そうなっているんだろうな。

なんで樹脂パーツやねん、というのは
たぶんスイッチを壊さないために
先に壊れるようになっているのだろう。

あとはブレーキの踏みしろに合わせて
スイッチの位置を調整して
応急手当完了である。

我ながら、達成感。
気分は幌馬車を手際よく修理する
西部開拓時代の荒くれ男である。
自分で何とかできるオトコである。


しかし今回の件で車載の取扱説明書を
引っぱり出して読んでみたのだが、
意外とあれこれ細かいところも
自分でやれって書いてあるものなのだ。

パンク修理はもちろんのこと、
ブレーキフルードのリザーバは
ここですよ、とか。

西部開拓者でなかろうと
けっこう自力で何でも
修理・解決できるべきなのだった。

ちょっと手間はかかるけれども。
これも云うなればれっきとした
スローライフではないか。

おカネをかけず手間をかけて、
モノを長持ちさせる。
スローライフの極みではないか。


そう自分に云い聞かせながら、
でもやっぱりおカネは
あるに越したことはないので、
復興宝くじなど買ってみたりする。

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